三井物産シャークベイソルト 業務用 塩・オーストラリアの天日塩

オーストラリア 塩天然 塩

オーストラリアの西海岸には、ユネスコ世界遺産にも登録されている自然豊かな湾、シャークベイ（シャーク湾）があります。美しい海岸線、多様な海洋生物、雄大な自然の宝庫でありながら、この土地にはもう一つの顔があることをご存知でしょうか。それは世界有数の「塩田」。シャークベイでは海水を太陽の光と風の力を利用してつくる「天日塩」の生産に最適なのです。この記事では、シャークベイが世界有数の塩の生産地となった理由、そして世界遺産の美しい海からつくられる天日塩の魅力について迫っていきます。

天日塩づくりに最適なオーストラリアの気候

美しく広大な海が広がるシャークベイは世界的にも天日塩づくりに適した土地です。その理由のひとつが、オーストラリア シャークベイ特有の気候。シャークベイは年間を通して降水量が少ないという特長があります。日本と比べてみた場合、シャークベイの降水量は年間210ミリ程度、一方日本の東京では1年間の降水量が1,500ミリ程度と、シャークベイは約5分の1以下の降水量です。また、日本の梅雨のような季節がなく気候の変化もさほどありません。そのため、海水を自然に蒸発させた天日塩の収穫ができる条件が揃っているのです。

塩の製法もオーストラリアならでは

シャークベイではオーストラリア特有の土地の広さと地形を活用した天日塩の生産が行われています。多くの部分を自然の恵みと人の手で行う天日塩の製法を1〜7のプロセスごとにご紹介します。

1. 海水取水

海水を塩の原料として濃縮池へ導入します。潮の満ち引きを利用した環境に優しい方法で、満潮時にゲートが開き、海水を濃縮池へ取り入れ、干潮時にはゲートが閉じ海水を貯めることができます。

2. 濃縮工程

外洋から取水した海水を、凡そ2年の歳月をかけてじっくり水分を蒸発させていきます。濃縮過程においても、太陽と風と地形高低差という自然の力を利用しています。

3.結晶化

海水の塩分濃度が高まり、塩の析出が起こる直前のタイミングで結晶池に流し込み、蒸発するまで約１年間待ちます。降雨の少ないシャークベイの気候により、結晶化した塩が溶けてしまうことはほとんどありません。

4.収穫

塩の結晶が一定の厚さまで堆積したら収穫です。この作業を行う時は専用の重機で結晶を砕き、削り取った塩を重機に並列させたトレーラーに積んで運びます。

5.洗浄

トレーラーで専用の洗浄機械があるところまで大量の塩の結晶を運びます。洗浄機械では、塩の表面についた砂などの汚れを海水で洗い流します。

6.貯塩

海水で洗浄して綺麗になった塩を洗浄機からベルトコンベアに載せて貯塩場まで搬送します。このベルトコンベアには重量計も設置されており、運びながら塩の数量を測定できる仕様です。

7.船積・出荷

ベルトコンベアで搬送された塩を船に積み込み、世界各地に出荷します。シャークベイの塩づくりにおいては、CO2排出は少なく、エコな製法にこだわっています。

このように、シャークベイでは、太陽の熱と光、そして風による天然エネルギーにこだわった天日塩づくりを行っています。一方で、私たちの住む日本は、湿潤な気候で塩田に使える土地も少なく、石炭や天然ガスなどのエネルギーを使い海水を乾燥させる塩の製法が主流です。シャークベイのような自然に優しい塩づくりができるのは、オーストラリア特有の気候と広大な土地があるからこそ、と言えるでしょう。

自然と共存できるシャークベイのエコな製塩業

シャークベイの天日塩の欠かすことのできない大きな特長が、自然と共存した塩製造の方法です。塩田を含んだ湾一帯は、その美しい自然や貴重な生態系が評価され、1991年にユネスコ世界自然遺産に登録。この地域の美しい海には、世界最古の生命体であるストロマトライトをはじめジュゴンやイルカ、ウミガメなどの貴重生物が今でも生息しています。そんな土地で塩づくりを開始して以降、CO2をほとんど排出しない自然な製法にこだわり続けています。長年に渡り貴重な自然環境を守ってこられたのは、生態系への配慮と、厳しい環境管理を欠かさなかったからこそ。シャークベイは美しい自然と共存したエコな塩づくりを実現している、世界有数の塩の生産地と言ってよいでしょう。

産地も、製造法も、味も、天然にこだわった塩

オーストラリアのシャークベイが世界有数の塩の産地となった理由、天日塩の魅力について紹介してきました。そして当然ながら、シャークベイソルトは食塩としての品質も高い水準にあります。その特長は、ミネラルを多く含んだマイルドな塩味。品質が高く評価され、全国各地の醤油メーカー、漬物メーカー、水産加工業者様に導入されています。産地も、製造法も、味も、天然にこだわった業務用の高品質な塩、それがシャークベイソルト。ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。